STEP6 投資のリスクテイク
- 投資はリスクテイクを繰り返すため、大きすぎるリスクは避ける
- 投資の継続には、長期分散投資と生活防衛資金が重要
投資する際に適切なリスクテイクが必要になりますが、リスクテイクにおける適切って何なのでしょうか。
何が正解なのか、あいまいでわかりにくいですよね。
今回はそんな投資のリスクテイクについてお話します。
投資のリスクって何でこんなに難しいのでしょうか。
それは直感的にわかりにくいからです。
古来、人類は猛獣に襲われるリスクを回避してきたために、本能的に臆病な方が長く生きることができたのでしょう。
一方、投資はリスクに自分から向かっていくことになるため、本能に反する行為なので、投資のリスクを感覚的に理解することが難しくなっています。
自分が持っているものを失いたくないというのは当然の感覚ですね。
私自身、今の自分があるのは運がよかったからと思っています。
リスクをとることで成功しましたが、リスクをとることで失敗もしました。
勉強や恋愛、仕事など、人生の様々な場面で共通して言えることは、自分の努力だけでどうにかできることは限られていて、どうしても運の要素が入ってきます。
運の要素がある中で成功にたどり着くには、失敗を何度経験したとしても試行回数が重要となります。
ここで問題となるのは失敗した後に、次に行けるかです。
投資の世界でも強気に大きなリスクをとって成功を経験すると、次も大きなリスクをとってしまい、それを何度も繰り返すといつかは大きな失敗となって戻って来れなくなる事態になることがあります。
投資は長く続けるという性質上、試行回数はどうしても多くなりますから、投資のリスクテイクは臆病者こそ長生きできます。
投資ではリスクをとらなければ何も始まらず、リスクをとりすぎても大失敗するというように、リスクテイクのバランス感覚に難しいところがあります。
リスクをとらない性格の人は投資を始められない一方、リスクをとる性格の人は投資でリスクをとりすぎて大きな失敗を経験し、再び投資することはなくなってしまうかもしれません。
投資を始める、投資を継続するという観点では、人生の価値観、バックグラウンドはとても重要ですね。
投資のリスクテイクの感覚は難しいと思いますが、私から皆さんへの今後のアドバイスとして、長期分散投資をおすすめします。
ただ、長期分散投資でリスク分散したとしても一つだけ心配なことがあります。
過去同様に今後も訪れるであろう世界同時不況が起こった際に、投資資産の価値が下がっていく恐怖に耐えられるかです。
そもそも余剰資金で投資しているはずなので、そこまで心配しなくてもと思うかもしれませんが、生活防衛資金は確保しておきましょう。
大不況で職を失う人も出てくる中で、資金余力がない状態で新規投資を継続するのは難しいですからね。
また、自分の投資資産の価値が下がっても新規投資を継続する胆力も大切です。
これらに気をつけながら、大不況の中で新規投資を継続すると、長期分散投資は大きなリターンを生み出します。
継続は力なりです。
- 投資はリスクテイクを繰り返すため、大きすぎるリスクは避ける
- 投資の継続には、長期分散投資と生活防衛資金が重要