インデックス投資のススメ
- インデックス投資は分散投資できる
- インデックス投資は自浄作用がある
- インデックス投資は手数料が低い
投資先は個々の事情によって選択されるべきであり、誰にでも再現性のある投資のやり方は限られています。
皆さんそれぞれ持っている知識も違う、資金量も違う、収入や支出の状況も違う中で、「誰にでも」というのがそもそも難しいのです。
同じ方法が適用できるとすれば、市場平均と連動する投資信託(インデックスファンド)に投資するインデックス投資が良いのではないでしょうか。
インデックス投資の特徴は、分散投資できること、自浄作用があること、手数料が低いことです。
順番に説明していきます。
インデックス投資は市場平均となる指標(インデックス)に連動するように投資するため、分散投資されています。
例えば、株式の指標の場合、指標に連動させるために、指標に採用されている企業の株式を買っています。
また、衰退した企業は指標から外されるため、インデックス投資でも投資先ではなくなるので、自浄作用があります。
なので、いわゆる塩漬けで放置はされません。
加えて、手数料が低いことはインデックス投資に大きな恩恵をもたらしています。
市場平均と連動する投資信託(インデックスファンド)がある一方、市場平均を上回る運用成績を目指す投資信託(アクティブファンド)があります。
しかし、市場平均を上回ることができるアクティブファンドがほとんど存在しないのはなぜでしょうか。
そもそもアクティブファンドは手数料が高いのです。
アクティブファンドがインデックスファンドに負けてしまうのは、高い手数料を運用益で吸収し続けるのは容易ではなく、せっかく高い手数料を支払っても、市場の予測はプロでも当たらないからです。
当たらないならプロにやってもらう必要はないと思われるかもしれませんが、何も知らないがゆえに、高い手数料を支払ってプロにおまかせしてしまうという社会構造になっているようです。
また、数%の手数料なんて高くないと感じるかもしれませんが、プロの予測が外れてマイナスリターンになっても、数%の手数料が発生し続けるのは実際かなり苦しいと思います。
アクティブファンドの手数料は1〜2%程度なので、ちょっと計算してみます。
例えば、手数料1%で、運用資産1,000万円は、
1年後990万円(合計手数料10万円)、
10年後904万円(合計手数料96万円)、
20年後820万円(合計手数料180万円)、
30年後740万円(合計手数料260万円)
となります。
同じく、手数料2%で、運用資産1,000万円は、
1年後980万円(合計手数料20万円)、
10年後817万円(合計手数料183万円)、
20年後668万円(合計手数料332万円)、
30年後545万円(合計手数料455万円)
となります。
実際は運用益があるはずなので、ここまで酷い結果にはならないと思いますが、アクティブファンドの高い手数料は長期投資との相性は悪いですね。
では、具体的なインデックス投資ですが、全世界株式か米国株式の指標に連動するものをおすすめします。
世界全体でも米国のみでも人口増加に伴う経済成長が見込めるからです。
分散投資でリスクを抑える観点で言うと、全世界株式には米国株式が含まれているため、両方保有する意味はないです。
全世界株式よりリスクは高まりますが、より高いリターンを求めて、イノベーションを生み出す米国株式に投資するもよし、リターンは薄まりますが、よりリスク分散できる全世界株式に投資するもよしです。
米国以外がイノベーションを生み出す可能性もなきにしもあらずと考えて、全世界株式を選ぶのもありです。
海外株式に投資するので、為替ヘッジの有無が気になると思いますが、為替ヘッジありだと追加で手数料が発生します。
先ほど手数料の話をしましたが、長期投資には手数料が低い方がいいので、為替ヘッジなしを選びましょう。
また、株式に投資しているので、配当金は受け取りか再投資かを選べると思いますが、複利の効果を使うために、再投資を選択しましょう。
皆さんもぜひインデックス投資を始めてみてはいかがでしょうか。
きっと、その判断は間違っていないと思います。
もし、リスクテイクが不安でしたら、こちらをご覧ください。
それと、生活防衛資金の確保も忘れずに。
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- インデックス投資は自浄作用がある
- インデックス投資は手数料が低い