社会とお金の関係
- 社会システムの維持には労働力の確保が重要
- 全員でお金持ちにはなれない
私達が生きている社会はそれぞれの人が個性豊かに自分のできることをやって成り立っています。
これはとても素晴らしいことだと思います。
ただ、無償での助け合いだけで社会が成り立っているわけではなく、社会システムにはお金が組み込まれているのが現状です。
なので、今回は社会とお金の関係について考えてみます。
自分が生み出した価値はお金や資産に変換して貯めることができます。
そして、自分の貯めた価値と他人の生み出す価値を交換して社会は成り立っています。
あるいは、他人の貯めた価値と自分が生み出す価値を交換しているとも言えます。
自分の価値なんて曖昧でわかりにくいですが、少なくとも労働力という価値はあります。
例えば、働かないお金持ちだけを無人島に集めても、誰も働かないので、労働力はゼロとなります。
お金がたくさんあっても、何も起こりません。
お金をもらって働く人がいて、はじめてお金に価値が生まれます。
なので、お金持ちが社会システムを維持するには労働力を確保しないといけません。
でないと、貯めた価値を失ってしまいます。
また、助け合いの精神で全員で生活を豊かにすることはできますが、全員ではお金持ちになれません。
誰かが労働しないと社会は成り立たないからです。
結局、お金持ちと労働力は相互依存関係でしかないので、自分の価値を社会に提供し続けることだけ考えた方がいろんな意味で豊かになれると思います。
最近よく聞くFIREについても、みんな仲良く全員FIREはできません。
労働力がなくなりますからね。
FIREできるのは労働力が確保されていて、社会システムが成り立っている時だけなのです。
労働人口が減ると、老後にリタイアできない社会になってくるため、定年を延長する流れになるのが自然です。
自分が労働力を担う機会が増えるので、FIRE後の生活を継続する難易度も上がっていきます。
さて、お金持ちや権力者は現在の社会システムを維持する方向に活動しますが、社会システムを維持するには、将来の労働力を確保する必要があるため、少子高齢化対策に注力することとなります。
そんな思惑はさておき、子育て支援が重要なことに変わりはありません。
子育て世帯ばかりが優遇されているように見えるかもしれませんが、老後の労働力は子供達によって支えられるため、子育てしない世帯であっても老後に恩恵を受けることになります。
子供は社会で育てるものという言葉は的を得ていますね。
話は少し戻りますが、暇になったお金持ちや権力者は持続可能な社会を目指します。
お金持ちや権力者は、資本力のある投資家でもあります。
投資家が効率的な投資回収を求めるのは当たり前のことですが、投資効率の悪いESG投資やSDGs投資を行うインセンティブは、自分達に有利な社会を持続可能な社会とすることにあります。
ただ、自分達にとって平和な社会を維持しようとするのは自然であり、今の生活に不満がなければ、私達にとっても特に悪いことではありません。
昔みたいな階層社会ではありませんが、資本主義はお金の格差社会なので、お金に関する知識が重要となります。
私もサポートしますので、しっかりと学んでいきましょう。
いつだって行動する勇気のある人に道は開かれています。
- 社会システムの維持には労働力の確保が重要
- 全員でお金持ちにはなれない